お茶会デトックス 茶会記

令和八年十月十七日(土)

お茶会デトックス

於 人間禅本部道場 13:40〜15:40

座禅で静まり、一服のお茶で自分に還る。 座禅 × 有楽流の平点前 × 自分で点てる抹茶体験
湯気の立つ抹茶茶碗を両手で包み、香りを味わう女性
写真準備中
イメージ画像

この茶会記は、当日の流れと、座禅の仕方、有楽流のこと、平点前の動画をまとめたものです。当日お手元で、また前もって、後からでもご覧ください。作法を覚える場ではなく、今この瞬間を味わうための茶席です。どうぞ肩の力を抜いて、おいでください。

「デトックス」は医療的効果を示すものではなく、心身を休める体験を表した名称です。

一

当日の流れ

座禅で心身を整え、平点前を客として味わい、最後は自分の手で一服を点てます。初めての方も歓迎です。座禅も茶道も、経験は必要ありません。

13:25受付開始
13:40開会・趣旨説明緊張をほどき、場の過ごし方をご案内します。
13:50座禅の姿勢と呼吸の説明椅子座禅・座布団、どちらでも参加できます。→ 座禅の仕方
14:00座禅15分間、呼吸を静かに見守ります。
14:15経行(きんひん)・身体ほぐし静かに歩き、身体をゆるめます。
14:20有楽流・平点前と客の作法初めての方にも分かりやすくご案内します。→ 平点前の動画
14:30平点前を客として味わうお菓子と薄茶、亭主の所作をお楽しみください。
14:55小休憩・準備替えご自身で点てる体験の準備をします。
15:05抹茶の点て方を実演抹茶・湯量・茶筅の扱い方をご紹介します。
15:15各自でお茶を点てて味わうご自身の手で、一服を仕上げます。
15:35振り返り・結び感じたことを静かに持ち帰る時間です。
お召し物 普段着で参加できます。正座は必須ではありません。椅子もご用意し、無理のない姿勢で過ごせます。
二

座禅の仕方

当日は最初に、姿勢と呼吸を丁寧にご案内します。ここでは、その流れの目安を図でご覧いただけます。雑念を追い払わず、気づいたら静かに呼吸へ戻ります。

足の組み方。結跏趺坐は右足を左足のももの付け根あたりにのせ、左足を右足のももの付け根あたりにのせる。半跏趺坐は左足を折りたたみ、右足のももの付け根あたりにのせる 正しい坐相。背すじを伸ばし、鼻とへそが垂直、耳と肩が一直線。口は軽く結び、視線は1メートルほど先に落とす。坐具で安定した坐相をつくる 数息観。息を数える修養の方法。入息と出息を合わせて一つと数え、数をとばさず、雑念を交えず、乱れたら一に戻す
① 足の組み方 ② 正しい坐相 ③ 数息観(すそくかん)
左右にスワイプで切り替え。図をタップすると大きく表示されます。

足を組むのが難しい方は、椅子に座って背すじを伸ばす形でも結構です。無理のない姿勢で、呼吸を静かに見守ります。

三

水戸有楽流とは

水戸有楽流(みとうらくりゅう)は、織田信長の実弟である織田有楽斎を祖とする武家茶道の流派です。その命脈は江戸の水戸藩を経て、現代では禅の道場である人間禅に受け継がれ、茶と禅が一体となった独自の世界を形成しています。

開祖 織田有楽斎

織田有楽斎の肖像画
織田有楽斎
織田有楽斎像(正伝永源院蔵、江戸時代初期) パブリックドメイン

有楽斎(織田長益、1547–1622)は、千利休に師事して利休十哲の一人に数えられた人物です。その後、武家の出身らしい格調高さを持ちながらも華美を抑えた簡素な作法を旨とする、独自の茶道「有楽流」を確立しました。大坂の陣ののちは京都・建仁寺の正伝院に隠棲し、茶の湯三昧のうちに七十五歳で世を去りました。正伝院に建てた茶室「如庵(じょあん)」は国宝に指定され、現在は愛知県犬山市の有楽苑に移築されています。

国宝茶室 如庵
如庵
国宝茶室「如庵」(有楽苑) 写真:平凡社『世界美術全集』1950年、パブリックドメイン

日本庭園 有楽苑・国宝茶室 如庵(公式サイト)

水戸藩での洗練

江戸時代、有楽斎の茶系は子孫や門人によって受け継がれ、その一部が水戸藩(徳川家)に伝わりました。武家社会の教養・儀礼として水戸の地で洗練され、独自の発展を遂げたことで「水戸有楽流」と呼ばれるようになります。

幕末の水戸藩でこの流れを担ったのが、笠間有水(かさま ゆうすい、本名 政之、号 洗耳庵、?–1908)です。有水は第十代藩主・徳川慶篤(よしあつ。徳川斉昭の長男で、最後の将軍慶喜の兄)の茶道師範を務め、藩に伝わる有楽流の格式を守りました。廃藩ののちは東京へ出て、水戸徳川家の下屋敷があった本所に居を構え、有楽流正派の宗匠として門人三千余人を指導したと伝えられます。

笠間政之(コトバンク)

明治以降と人間禅への継承

明治維新による武家社会の崩壊とともに、多くの武家茶道が存続の危機に瀕しました。水戸有楽流もまた例外ではありませんでしたが、特定の家元を頂く形をとらず、流儀の伝承を重んじる人々の手によって、今日まで受け継がれてきました。

その伝承の一系統が、社会人のための坐禅修行の場である人間禅にも大切に受け継がれています。人間禅の初代総裁・立田英山老大師のお母様である立田壽水(千松庵)が、同じ本所に住んだ笠間有水に師事して有楽流の茶を学び、以来、茶と禅を一つのものとして修める人々のあいだで伝えられてきました。

系譜

織田有楽斎から今日まで。画面を送ると、線が現在まで伸びていきます。

1547安土桃山〜江戸初期
開祖

織田有楽斎(1547–1622)

信長の弟。利休十哲の一人。有楽流を開く。

江戸水戸藩
武家の茶

水戸藩へ

有楽斎の茶系が水戸徳川家に伝わり、武家の儀礼として洗練される。

幕末〜明治
水戸藩

笠間有水(洗耳庵)

第十代藩主・徳川慶篤の茶道師範。明治に東京で門人三千余人。

昭和1948〜
茶禅一味

人間禅へ

立田英山老大師が創立した在家の禅道場に、茶が禅とともに受け継がれる。

人間禅

立田壽水(千松庵)

人間禅

立田楓水(洗心庵)

人間禅

三浦緑水(洗漄庵)

十六代人間禅

佐藤妙水(洗珠庵)他

現在令和八年

現在に至る

お茶会デトックスも、この流れの中で営まれています。

水戸有楽流の特徴

武家茶道の本質。有楽斎の作法に基づき、織田家の出身らしい格調高さを備えています。同時に華美を抑え、簡素で清廉な作法を旨としており、武家の美学がそこに貫かれています。

茶禅一味の実践。現代の水戸有楽流は、人間禅における修行の中で実践されています。歴代の継承者には、茶道の深い理解と禅の修行を両立することが求められており、茶の所作の中に禅の精神を生かす流派として受け継がれています。

水戸有楽流は、織田有楽斎の武家茶として始まり、水戸藩の武士の嗜みを経て、現代では禅と茶道が一体となった流派として人間禅道場を中心に息づいています。お茶会デトックスでいただく平点前も、この流れの中にあります。

四

平点前の動画

有楽流の平点前の動画です。当日は、亭主の点前を客として味わいます。前もってご覧いただくと、所作や流れがより分かりやすくなります。

有楽流平点前(風炉)

有楽流平点前(風炉)の動画のサムネイル
拝見あり。動画:生活の中の禅(YouTube) YouTubeで開く

有楽流平点前(炉)

有楽流平点前(炉)の動画のサムネイル
動画:生活の中の禅(YouTube) YouTubeで開く
風炉と炉 茶の湯では、季節によって釜をかける道具を使い分けます。風炉は暑い時季(目安は5月から10月)、炉は寒い時季(目安は11月から4月)です。
五

今回のしつらえ

今回の軸・花・お菓子は、当日、茶席でご案内します。どうぞお楽しみに。

軸当日ご案内
花当日ご案内
菓子当日ご案内
六

開催概要と行き方

お茶会デトックス

開催日
2026年10月17日(土)
時間
13:40〜15:40(受付 13:25〜)
会場
人間禅本部道場
千葉県市川市国府台6-1-16
定員
数名〜10名
参加費
3,000円
Googleマップで会場を見るGoogle マップ お茶会デトックス 案内ページochakai-detox.vercel.app

人間禅本部道場 案内図

人間禅本部道場の立体案内図。北門、正門、南門と、禅堂、北寮、隠寮、南寮、剣道場、駐車場の位置
案内図
タップすると大きく表示され、指で広げて拡大できます。拡大画面の下のボタンで、禅堂・北寮・隠寮・両忘塔の写真をご覧いただけます。

行き方案内(動画)

矢切駅から道場までの道のりを撮影した動画です。歩く向きや曲がり角の目安にご覧ください。

矢切駅から道場への道のり動画のサムネイル
矢切駅からの道順
サムネイルをタップすると、その場で動画が開きます。
動画:生活の中の禅(YouTube) YouTubeで開く
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